横浜三工会会長 塩沢 文朗
2019年10月に以下の新旧各学科の同窓会を統合し設立された化学系の同窓会の一つで、理工学部系の同窓会の連合体「名教自然会」の一員となっています(図を参照)。
最も大きなことは、HCD当日の朝にお披露目されることになっています校友会の設立です。
- 1962年に旧工学部に新設された化学工学科、安全工学科、
- 1985年にそれらにエネルギー、バイオ分野を加える形で拡大・改組し設立された物質工学科、そして
- 2011年に理工学部が創設された際に物質工学科を改組し、理工学部の学科として創設された化学・生命系学科化学応用EP1、バイオEP。
1 EP: Educational Program
これらの学科等を卒業された方々、すなわち「横浜三工会」の会員数は、現在、2300名を超える規模となっています。
この図を見ると、時代のニーズに応えつつ変遷してきた横浜国立大学の理工学系教育・研究の重点の変化の歴史も分かりますね。この「横浜三工会ニュース」を見て、ご自分の属している同窓会とその同窓会の成り立ち、そして同窓会員の広がりを、初めて知られた方も多いのではないかと思います。かく言う私も、同窓会活動に関わるようになってから、こうした「横浜三工会」の歴史を知った次第です。
自己紹介が遅れました。私は、2021年11月から、前会長の上ノ山先生の後任として「横浜三工会」の会長を務めることになった塩沢文朗 (しおざわ ぶんろう)(1975年:化学工学科卒業、77年:大学院の化学工学専攻修了) と申します。上ノ山先生のご事情で会長の役割を急にお引き受けすることになったことや、その後のコロナの蔓延で、同窓会関係の会合や行事の多くが中止やリモート会合に変更せざるを得なくなったこと等から、「横浜三工会」の会員の皆さんにお目にかかる機会がほとんどありませんでした。ご挨拶が遅れましたが、今後、どうぞよろしくお願いいたします。
「横浜三工会」は、同窓会とは言いながら、2014年に「横浜国立大学校友会」が設立されて以降、校友会との役割分担のもと、大学活動の応援部隊という色彩を強めてきており、同窓会としての現役の学生さんに対する支援事業が、同窓生の交歓、交流の場の提供という、従来の同窓会の役割と並んで、その事業活動の大きな柱になってきています。コロナが終息した後は、これまでコロナで中断を余儀なくされていた現役学生さんに対する支援事業の再開、強化とともに、同窓会の改組、変遷等によって、やや低下しつつある「横浜三工会」の会員約2,300名の間の交流の再活性化を図っていく必要があるのではないかと、私は感じています。
そのためにまずは、会員間の交流の再活性化と一体感醸成の強化を図るための基盤を再整備することが必要です。そこで、個人情報の保全には留意しつつ、会員データベースの整備・充実化を進めていくことが、まず取り組むべき重要課題ではないかと考えています。現在、理工学部の同窓会の連合体である「名教自然会」と連携して、同窓会会員データベースの整備の方策を検討しつつあります。今後、この関係で、会員皆さんのご協力をお願いすることがあると思いますが、その節はどうぞよろしくお願いします。
私は、大学院修了後、技術系官僚の道を選択し、経済産業省に入省しました。経済産業省の仕事は国境を越えて、産業・経済の広範な分野に広がっていることから、私も様々な分野(例えば、化学産業政策、化学物質のリスク管理、科学技術政策、通商交渉・技術協力、国際標準化、水素エネルギー等の分野)で、仕事を通じて多くの内外の有識者や専門家の方々とのつながりを得てきました。(もし、私が経験してきた技術系官僚の仕事にご関心がおありの場合は、「化学工学」、2018年11月、12月号に掲載された「私の研究者・技術者人生」のコラムをご覧いただければ幸いです。)
そういった経験や培ってきた人脈などをもとに、今後、「横浜三工会」の活動に貢献していくことができれば、多少はお役に立てるのではないかと考えていますが、同窓会活動には、何よりも会員の皆さまからご理解とご協力をいただくことがその原動力として不可欠です。
今後、会員各位の「横浜三工会」の活動への倍旧のご理解、ご支援、ご協力をいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
令和4年9月吉日
横浜三工会会長 塩沢 文朗